“檳榔”ってなに?
バイクで台湾の道を走っていると檳榔という文字の看板をよく見かけます。
田舎町でも見かけます。
道路脇にある店舗はガラス張りで中が丸見え。
その中には若い綺麗な姉ちゃんが1人、2人座っていてなんとも怪しい雰囲気。
けれども、コンビニ以上に檳榔のお店はよく見かけます。
「檳榔」って何なのでしょうか?てゆーか、そもそもなんて読むの?
檳榔のお店ウォッチング
檳榔のお店は至るところにたくさんあります。
大体、冷たいジュースも一緒に販売しています。
中が丸見えのガラス張りの檳榔屋さん。
こういうお店は綺麗なおねえさんが店内にいます。
そして、お店の中で熟していない緑色のどんぐりのような実を割ったり、包んだりしています。
それはさながらおままごとのよう。
でも、あんな綺麗なおねえさんが熱心におままごとなんか一人でするかぁ?
色っぽい看板を掲げている店舗が印象的です。
ワァッツ檳榔!?
気になったので”檳榔”屋に入ってみた。
なるべく女性が美人じゃないところで「100元(300円)70粒」って書いてあるところだ!
だって美人がいて値段がよくわからないところってなんか怖いじゃん。
お店に入って、謎の緑色の実の山を指差し「ワァッツディス?」と言ってみました。
するとお姉さん、「???」という顔。
どうやら、英語も日本語もできないようだ。
紙に「可食?」と書いて、お姉さんに見せると”うんうん”とうなずいてくれた。
なるほど、これは食べ物なのか。
100元渡し、70粒いただく。
こんな箱に入れられて渡されました。
「あ…これ、もしかしてヤバイ奴なんじゃ…。」と思いました。
中身の緑色の実はこんな感じ。
割られて何かが挟まっています。
ここで逃げてはなんとやら。
覚悟を決めて、この実を口の中に入れました!
まずすぎる!!!
口いっぱいに青臭さが広がり、反射的に吐き出してしまいました。
お姉さんを見てみると、”食べる”というより”ガムのように噛む”というジェスチャーをしています。
もうここまで来たのだから、この謎の実を噛んでやります。
(うっげー、すごい青臭さだよ…。台湾人はこんなものをガムの代わりにでもしてんのか?)と思いつつ、噛み続けると…
頭に血が昇るような感覚がして、体温がグッと上がり、ふわ〜と気持ちよくなってきました。
檳榔ってこんなもの
謎の”檳榔”ですが「ビンロウ」と読みます。
これ、噛みタバコのようなものらしいです。
噛みタバコどころかタバコも吸ったことのない純潔ボディーだったのですが…。
詳しくはビンロウ-wikipediaを参考にしていただければと思います。
檳榔の特徴的なものは赤いツバがでることです。
なので、郊外に出ると道路は赤いツバだらけです。
ただし、警察に見つかると罰金刑が処されるようです。
それにしても、台湾という国ではおじいちゃんやおっさんがこんな木の実を噛み噛みしているんですねぇ。
異文化です。
余談
この檳榔、依存性があるらしいのですが強い青臭さのせいで僕はあまり好きにはなれなかったです。
檳榔にはいくつか種類があって高いものだと良い味わいになるのかもしれません。
ただ、綺麗なお姉さんがいるのでジュースを買うためだけに行ったりもしてみました。
台湾でバイクツーリングする際にはコンビニ代わりにしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに台湾の道路講習テキストに「檳榔売りを見ている時、あなたは前を見ていない」という交通安全ジョークが書かれていました。
檳榔には発がん性があり、檳榔を噛んだ後の赤い唾を路上に吐くと刑罰に処されます。
また、胎児への悪影響があります。
百害あって一利なし!