「中古バイクを買おうかなぁ。安いし、上手に選べばお得そうだし。」
「やぁ」
「中古バイクの選び方を教えて!!」
「中古バイク買うの?やめといたほうが良いんじゃないのかなぁ・・・。」
中古バイクは買うべきでない?
「なんで買うのやめといたほうが良いなんて言うのさ!?
レッドバロン大激怒だよ!」
「逆に聞くけど、どんな理由で中古バイク買うのさ?」
「そりゃぁ、新車よりも安いからさ、上手に良いバイクを選ぶのさ。」
「中古バイクは新車よりも高くつくよ。」
中古バイクは新車よりも高い?
「中古バイクは新車よりも高いだって!?そんなバカな!」
「では一例を挙げつつ、紹介しよう。」
「こちら、カワサキのZZR250というバイクだよ。
現在、大人気のninja250と同じ定評のある同型のエンジンを積んでいて
今でも多くの人から支持を受けるバイクだね。」
「gooバイクでZZR250中古車を検索すると25万円くらいが平均だね。(2015/2月調べ)
ninja250が新車価格55万円だから約半額で乗れる!」
「注目してほしいのが走行距離、15000kmあたりが多いね。」
「15000kmくらいじゃエンジンは壊れないでしょ。」
「エンジンは壊れないと思うけど、ほとんどの消耗品が交換時期に来てるんだよ。」
中古バイクの消耗品を新品に変えると?
「どう考えても、手放すバイクの消耗品を自腹で変えようだなんて奇特な人はいない。
15000kmあたりで交換時期が来ているであろう消耗品をざっと上げると
オイル、タイヤ、スパークプラグ、ドライブチェーン、スプロケットかな。」
「え、そんなにあんの・・・。」
「250ccクラスのバイクだと
オイル交換:5000円
タイヤ交換:2万円
プラグ交換:2000円
チェーン交換:3万円くらいかなぁ、ざっくり計算で。」
「合計でざっと6万円くらいかぁ・・・。
車体が25万円として6万円だから31万円・・・。
でも、55万円にはまだまだ・・・。」
「あくまで、消耗部品以外は絶好調だという計算であって
中古バイクは売られる理由を孕んでいるということを忘れてはいけない。
もしも、前オーナーがサスペンション周りの清掃を怠っていたらサスペンションの総とっかえが必要になる!
そうなるとパーツ代込みで10万円は軽く超えるんだよね。」
」
バイクが売られる理由とは
「もっともな理由はバイクに乗らなくなった、だね。」
「乗らなくなったなら状態は良さそうだね!」
「良し!もう乗らないぞ!じゃあ売る!”と即決できる人はそんなにいないはず
”あぁ、もう何年もそんなに乗ってないなぁ・・・。売るかぁ・・・。”って感じがほとんど。」
「う~ん、それが何か問題でも?」
「まず、懸念される問題事項はガソリンタンク内の錆びや汚れ、バッテリーの経年劣化だね。
ガソリンタンク内が錆びてると、エンジントラブルの原因になるし
バッテリーがあがると、エンジン始動すらできない。」
「それは困るなぁ。」
「タンク内の錆び取りの工賃は1万5千円
バッテリー交換は2万円程度だよ。」
しかし、車検がないが故にタイヤやチェーン等の部品がおそろしくチャッチな状態で販売されている場合もある。
お金だけみれば安いのだが・・・。
「でも、新車価格を超えることなんてなさそうじゃん!」
「バイクの消耗部品は雑誌とかネットで見れば交換時期とかがわかるけど
もっと深刻なトラブルは実際に乗ってみないとわからない。
出先でトラブれば、レッカー移動とかを考えないといけないし、最悪、事故を起こす可能性もある。」
「うぅん・・・。」
「それに比べたら、パーツの供給や保証のある新車を買うほうがトータル的に見れば圧倒的にお得ではあると思うよ。」
バイク屋さんに中古バイク購入についてぶっちゃけトークを聞いたところ
「中古バイク、中古車は何らかの問題を抱えているもの」という覚悟で買ったほうが良いそうです。
特に125ccスクーターなんて新車の方が安い場合が多いとのこと。
買った後に問題が発覚しても、もうそれは見抜けなくて残念でしたね。としか言い様がないようです。
問題を教えてくれたり、もしくは修理されている良心的なバイク店もあります。
しかし、商売である以上、そのような手間を省かれるというのも仕方ないんでしょうね。
それでも中古バイクを選ぶ理由
「ただ、まったく中古バイクを選ぶメリットが無い訳でもない。」
「まず乗りたいバイクが現行車でないという場合、これはもう仕方ないね。
次に壊れても構わない乗り方をするバイクとして買う、これも十分に有りだと思うよ。」
「でも、基本的に中古バイクはNGなんだね。」
「うん、個人的にはおススメはしたくないね。劣化した状態のバイクは乗りづらいし、楽しくないからね。」
パサッ・・・
「なんか紙落としたぞ。レッドバロンのカタナ400の見積もり書じゃん。」
「ばくおん2巻の鈴乃木鈴ちゃんと同じバイクに乗りたくて・・・。」
「キモッ。」