山口県の珍スポット、変わった観光地

晋作や博文、名探偵コナンもやってきた!「円政寺」(金毘羅社)

有名な白壁の町並みの中にあるお寺

今、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」効果で観光客がドンドン来た山口県萩市。
夏みかんと白壁で有名な萩城城下町の中に「円政寺」というお寺があります。

お寺なのに神社の鳥居があるなんとも不思議なお寺です。
厳密に言うと神社の鳥居なのでおかしくはないのですが
このゴチャゴチャした感じはこの記事を読めばきっとスッキリ!

住所:山口県萩市南古萩町6

スポンサーリンク

お寺と神社が境内に両方ある

今回はお寺の住職さんである櫻井さんに案内していただきました。
住職さんでありながら
萩の文化財保護指導等を務め、一帯の歴史に精通されている方です。

このお寺には「円政寺」と「金毘羅社」というお寺と神社があります。

お寺と神社が共存してていいの?と思われるかもしれませんが
神仏習合という考えがその昔あり
「インドからやってきた仏ってやつも八百万の神々の一つとして考えればオッケーじゃね?」というものです。

時代は流れ、江戸末期に政府が「神仏判然令」という「神社とお寺を混ぜちゃダメ」という命令を出しました。
どんな時代にもやりすぎちゃう過激派がいて、神社にあるお寺やらお寺にある神社をドンドンぶっ壊し始めました。
これが「神仏分離」です。
(この部分については個人的にかなり噛み砕いたものです。)

話は戻って、なぜその神仏分離を円政寺が乗り越えられたのかというと
天皇直筆の書がこのお寺にあったからです。
天皇は神なので、「天皇が認めたお寺に手は出せない!」ということで
この神仏分離を乗り越えられました。

高杉晋作や伊藤博文が学び遊んだお寺

その当時、お寺は学び舎であり遊び場でありました。

幼いころの高杉晋作が度胸をつけた天狗の大きな面や

晋作と伊藤博文が遊んだ神馬が現存しています。
神馬にいたってはみんなが鼻を撫で回すのでツルツルピカピカになっております。

目玉はコナンくんが回した石灯籠

円政寺の個人的な見所はこの大きな石灯篭。
1858年に萩の地元の職人が作った、県下最大の大きさのものです。
透かし彫りという高度な技術で装飾が彫られています。

この灯篭の脚も必見!
この脚の数本は灯篭に固定されておらず、フリーな状態になっています。
これは地震が起き、倒れそうになった石灯篭を支えてくれる構造であり
現在の建物にも通ずる免振構造になっています。

アニメ「名探偵コナン」でもこの特徴的な構造がトリックに使われた回があり
円政寺で紹介されています。

まとめ

花燃ゆで観光客が増えている萩の城下町。
訪れると壁に貼って飾っても映えるほどの立派な萩市観光マップがいただけます。
ぜひ、訪れてみてはいかがでしょうか?

タイトルとURLをコピーしました