![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/デッドニングサムネ.jpg)
はじめに
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/比較ベース.jpg)
軽キャンピングカーとして需要が高まりエブリイのカスタムが流行っています。
今回、定番カスタムの一つエブリイのドアをデッドニング&スピーカー交換を行いましたので
その手順を徹底解説します。
Youtubeでの動画が主コンテンツであり、本記事はそのテキスト化および動画では省略したノウハウを公開します。
デッドニングとは
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デッドニング(Deadening)
車体の鉄板部に制振材や吸音材を貼り付けて
静寂性、音響の音質を上げること
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/比較ベース.jpg)
左がデッドニング前、右がデッドニング後のドアとなります。
デッドニング前は穴だらけの鉄板のドアですがデッドニング後では青い制振材、黒いモコモコの吸音材が貼り付けて補強しているのがわかりますね。
エブリイのドアは薄っぺらい鉄板で出来ています。
スピーカーで音を鳴らすと音のエネルギーが鉄板の振動に使われ音質を損ない、ロードノイズや風切り音の影響が気になります。
この状態でスピーカーだけを良いものに変えても、その真価を味わえません。
スピーカーとデッドニング施工はセットで行った方が良いのが定説です。
効果を聴いてみよう
(↑サウンドテスト部分から再生されます)
サウンドテストとしてデッドニング前後のBGM、セリフ+BGM、ロードノイズを聞き比べることがあります。
BGMはPCやスマホの視聴環境では違いが分かりにくい部分もあります。
しかし、ロードノイズは明瞭な違いがわかるかと思います。
必要材料、工具
では、私がデッドニングに使用した材料および工具を紹介します。
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制振材や吸音材のキットとしてaudio-technica AT-AQ405を使用しました。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/3.jpg)
スピーカーはcarrozzeria TS-F1740Ⅱを使用しました。
なお、本記事で使用しているエブリイは純正スピーカーが搭載されているDA17V JOINターボになります。
下位グレードのエブリイはそもそもスピーカーがドアに無いため、交換ではなく新設となり別途ハーネスが必要となります。
必要工具は以下の通り
- +、-ドライバー
- 10mmスパナorメガネ
- はさみ
- 内装はがし(AT-AQ405付属)
- ドリル(ピンバイスで十分)
- パーツクリーナー
- 強力粘着剤はがし
- カーボンはがしヘラ
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強力粘着剤はがし、カーボンはがしヘラは後述するブチルゴム除去に使用します。
作業手順
内装はがし
内装はがしを行っていくのですが復旧するまでの間、ドアの耐浸水性が著しく落ちた状態になるので必ず天気予報を確認して晴れている間に作業を完了させましょう。
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まず内装はがしのために3か所のネジを外します。
ドア開閉ハンドルのところと手をひっかけるところの2か所ですね。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/6.jpg)
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/7.jpg)
続いて内装はがし(AT-AQ405付属)を使用してドアクリップを引っこ抜いていきます。
上記の画像の赤丸の部分のやつですね。
ドアクリップがドアに残ったら引っこ抜いて内装にハメましょう。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/8.jpg)
つづいて、パワーウインドウのスイッチにつながっているカプラを抜きましょう。
運転手側は2箇所、助手席側は1箇所です。
堅いです。頑張ってください。
あとは窓枠にひっかかってる状態になるので持ち上げるように内装を取り外してください。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/9.jpg)
こんな感じの状態になるのでビニールシートを思い切って全て取り外すのですが、右上の肘おき部分にあたるビニールシートが窪んでいることを覚えておいてください。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/10.jpg)
ビニールシートの黒いやつが前述したブチルゴムになります。
こいつは強力粘着剤はがしとカーボンはがしヘラを使うと面白いくらいサクサク取れるのですが、使わないと賽の河原の石積みのような無限作業になります。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/11.jpg)
ブチルゴムをキレイに取り除きました。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/12.jpg)
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/14.jpg)
続いて、スピーカーを取り外します。ネジ3本取り外して、カプラ抜くだけで取れます。
ネジ穴の役割をしていた緑の樹脂パーツは不要なので取り除きます。
スピーカーを取り外したらエブリイのドア全体をパーツクリーナー等でキレイに拭いてあげましょう。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/2.jpg)
それではAT-AQ405を使用していきます。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/13.jpg)
AT-AQ405説明書には部位やパーツの名称に”インパクトビーム”やら”バイブレーションコントローラー”やら意味不明な言葉が書かれています。
本記事では以下のように言い換えます。
- アウターパネル→外側
- インナーパネル→内側
- インパクトビーム(ドア外側に貼りついてるパイプ)→梁
- バイブレーションコントローラー(青い光沢のある材料)→制振材
- サウンドプルーフィングウェーブ(スポンジテープ材料)→黒いスポンジ
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/15-1.jpg)
梁に巻き付けるようにドア外側の板に短冊状の制振材を貼り付けます。
制振材を貼り付ける際は付属のヘラを使用してしっかり密着させてくださいね。
制振材を1枚貼り付けたら外側の板を拳骨で軽く叩き、響いている場所付近に貼り付ける…の繰り返しです。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/16.jpg)
円盤状の制振材も同じように外側の板に貼り付けます。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/17.jpg)
スピーカーホールの部分に四角い黒いスポンジテープを貼り付けます。
梁を跨ぐため切って加工が必要になります。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/18.jpg)
イメージとしてこんな感じです。
画像はミスっていて、スピーカーホール全体を埋めた方が良いですね。
新スピーカー取り付け
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ではTS-1740Ⅱを取り付けていきましょう。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/20.jpg)
バッフル(取付板)は2組付属していますが、上記の角が生えたバッフルを使用します。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/21.jpg)
角部分(赤丸)は不要なのですべて折り、取り除きます。
丸い窪み(青丸)の部分に5mmほどの穴を開けます。
![](https://tinspotter.net/wp-content/uploads/2022/03/23-1.jpg)
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スピーカーとバッフルの裏全周にパッキン(スポンジテープ)を貼り付けていきます。
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TS-1740Ⅱ付属のカプラやアダプターを利用して配線の準備をします。
間違った配線は形状的に不可能になっているため、説明書をキチンと読めば難しくありません。
配線が完成したら音を確認して、スピーカーホールにネジ止めすればスピーカー取り付け完了です。
制振材貼り付け(続き)
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大判の制振材を使用してドアの大穴(メンテナンスホール)を塞いでいきます。
大穴の形に合わせてハサミでちょきちょきします。
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右上のメンテナンスホールは前述したように肘おきが来るため、窪んだ形状を取らなければいけません。
頑張ってください。
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スピーカー周辺や内装固定に関係ない穴などに制振材を貼り付けます。
叩いて響く場所があれば貼り付ける感じです。
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余った端切れは内装裏面に貼っても良いかもしれません。
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スピーカー全周に太めの黒いスポンジテープ、ドアクリップがハマる穴にドーナツ型のスポンジテープ、ドアクリップハマり穴をつなぐようにスポンジテープを貼り付けます。
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内装を復旧して完成です!
ドアを両方やり終えた方はお疲れ様でした!
片方だけやり終えた方はもう一回です!