世界各国の民族博物館…と思いきや
「クンストカメラ」という
ロシアでも有名な博物館をご紹介します。
展示物は世界各国の民族についてがメインです。
しかし、ここに訪れる人々の目的は「クンストカメラ」しか所蔵していない奇妙で過激なものです。
爽やかな色合いの博物館
エメラルドグリーンの美しい外壁の建物が「クンストカメラ」です。
サンクト=ペテルブルクを造り上げたピョートル大帝1世により、1714年に創られました。
博物館の入口は路地にあり、長蛇の列ができています。
その長蛇の列を相手に露店が商売していました。商売上手!
主な展示物として世界各国の民族、少数民族、考古学など展示しています。
もちろん、我が国”ヤポニヤ”ゾーンもありますよ。
サムライは人気ありました。
日本の郷土玩具なんかも展示されていました。
しっかりしてますね。
お釈迦様に稲荷神社、神主さんと日本の宗教観が一つのケースにぶちこまれていました。
クンストカメラの過激で奇妙な展示物
クンストカメラを訪れる人の多くの目的は
”クンストカメラが初めて収蔵したコレクション”じゃないでしょうか。
双頭の犬の骨格標本や
奇形児のホルマリン漬け標本などが展示されています。
結構、ショッキングな展示物が多いので鑑賞には注意して下さいね。
親の不徳で奇形児が生まれる!という誤った風説を否定し医学的な知見で解説するという趣旨があるようです。
クンストカメラ設立当初は「自然と人間による珍奇かつ稀覯なもの」を収集・所蔵する目的とし
ピョートル大帝の個人的なコレクションがほとんどだったそうです。
大帝は解剖学や歯科医療に興味があったらしく、無麻酔で配下の歯を抜くのが趣味だったらしいです。
それを考慮するとやっぱりグロテスク趣味もあったんじゃね!?と思ったりします。
クンストカメラのそばの広場では露店が多く並んでいます。
ここでお土産を買うのも良いでしょう。
露:Кунсткамера
University Embankment, 3, Sankt-Peterburg, ロシア 199034
11:00〜18:00
月曜日休み