さまざまなメディアで「コスパ最強」と言われているけれど
125ccバイクは各バイク雑誌どころか、ガジェット雑誌、様々なサイトでコスパ最強と言われています。
先日、「【年間維持費3万円!?】125ccバイクがいかにコスパ最強なのか徹底解説する」という記事をアップしました。
この「バイクでどっかいこ」というサイトは様々なバイクノウハウやインプレを掲載しています。
しかし、125ccバイクについて書いたのは、つい先日。
実は125ccバイクで結構、苦い経験をしているのです。
ということで125ccバイクを一台目に購入して後悔し、バイクに乗らなくなった話をご紹介したいと思います。
実話です。
友人が中型バイクの免許を取ったのさ
数年前・・・
(友人)昌平!俺、バイクの免許取ったんだ!
安くて、小さくて、扱いやすい入門バイクって無い?
自動車学校のバイクはさすがに大きすぎるよ!
いや、まずは通勤に使える程度でいいよ〜。
125ccバイクって?
125ccバイクは最高速度90km/h出るし、税金もめちゃくちゃ安いし、何より小さいんだよ!
へぇ〜!さっそく、バイク屋さん行こうよ!
バイク屋さんにて
バイクがいっぱいあるね!ところで、125ccバイクってどんなの?
ボク、125ccスクーターを指差す
え〜、スクーターってなんかオッサンみたいでイヤだなー。
あ、これピンクナンバーだけどどうかな?小さいし、カッコいいし。
友人が指差したのはKLX125という写真のバイクでした。
2000kmくらいしか走ってない中古バイクで13万円くらいか〜。
ボクは友人にオフロードバイクは転倒を前提に作られていることを伝えました。
なら、小さいしカッコいいし、安いし俺にぴったりじゃん!
物事はトントン拍子に進み、すぐ購入となりました。
1カ月もしないうちに事件が起きる。
ねぇ、昌平。あの125ccバイクいらないんだけど!
最初から調子が悪くて、アクセルを開けてもあんまり進まないんだよ!乗ってみて!
ちょっと乗ってみた
そんなことはないよ!時速60km/h出したら、めちゃくちゃエンジン振動するじゃないか!
なぜ彼は125ccバイクを受け入れなかったのか?
さて、友人は終始エンジンの不調を訴えていました。
しかし、僕はそんなことを感じませんでした。
なぜでしょうか?
答えはバイクというものを理解する前に125ccバイクを手にしてしまったから
実は友人は初めてのバイクに125ccミッションバイクを選んでしまったからです。
友人は乗り物の基準が自動車や電車が基準でした。
自動車学校の教習車であるCB400SFという振動がおだやかなバイクに乗っていました。
そのせいで「バイクって車みたいに振動が低くておだやかなんだな」と思ってしまいました。
そのあとに125ccミッションバイクを乗ったせいでエンジンの振動に驚いてしまったのです。
125ccバイクのデメリットというか、特徴
基本的に自動車は振動を抑えます。
走行時のエンジンの回転数も2000回転〜3000回転程度が常用です。
そのほうが乗り心地が良いですし、低燃費にもなります。
利便性を求めている大半のユーザーを満足させるためです。
しかし、125ccミッションバイクは趣向性が高い乗り物です。
排気量が低いのでパワーはありません。
そのパワー不足を補うためエンジンの回転数が高くても低燃費になります。
友人が手にするべきバイクは…
友人が手にするべきバイクはいらないといった125ccスクーターだったのです。
しかし、嫌なデザインのバイクを勧めるということはできませんよね。
または250cc以上のバイクだったか?という考えになります。
125ccMTバイクは確かにコスパは良いが、車とは別のベクトルの乗り物
いかがだったでしょうか?
125ccMTバイクは車とは別のベクトルの乗り物なのです。
たしかにコスパは良いです。年間維持費も3万円程度で済みます。
しかし、バイク専門誌でない雑誌までもが低コストな車の代替手段として125ccMTバイクを勧めることはどうかなと思います。
回転数が高い上、エンジンがむき出しなので排気音が結構響きます。
早朝、新聞配達のスーパーカブのエンジン音なんて結構遠くから響きますよね?
しかし、自動車のエンジン音はほとんど聞こえないと思います。
また、125ccMTバイクはギアチェンジがかなり忙しいです。
騒音に対する近所問題がデリケートな方は
一度、リアルな125ccバイクのエンジン音を聞かせてもらって購入を思案してみると良いかもしれません。
125ccのKLX125と250ccのGSR250のエンジン音を聴き比べると圧倒的にGSR250が静かです。
使用するエンジン回転域、エンジンの冷却方式等によるものです。
また、友人は駐車場が自動車でいっぱいいっぱいで僅かな隙間にねじり込むようにバイクを駐輪していました。
そのため、出し入れが面倒くさくなり乗るのをやめたという一因もあります。
確かに駐車スペースがほとんどいらないのは魅力的ですが…。
この世に完全上位互換なものはほとんどございません。
あちらを立てればこちらが立たずが世の常です。
あなたが追いかけるのはコストパフォーマンスだけでしょうか?
ご察しの通り、バイクでどっかいこに登場するKLX125は彼が手放したKLX125です。