シンガポールの珍スポット、変わった観光地

超有能薬”タイガーバーム”の凶器的狂気の販売促進公園「ハウパーヴィラ」

まともな人間にはこんな造形物デザインできません


「ハウパーヴィラ」
にやってきました。
この手のカオス空間は超へんぴなところにある…のが常なのですが
「ハウパーヴィラ」はシンガポールを代表する観光地なのでMRTの駅やバス停などアクセスは容易です。

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まずタイガーバームって何よ

この「ハウパーヴィラ」は”タイガーバーム”を開発、製造、販売して巨財を成した
胡文虎(アゥブーン ハウ)、胡文豹(アゥブーン パー)の兄弟によって
1937年に巨財を投じて建設されたものです。
だから「ハウパー ヴィラ(の庭園)」なのです。

こんな力の入った公園を作れる”タイガーバーム”。
100年以上前から製造されていますが、今でも売れつづけ、めっちゃ有能な軟膏薬です。
日本では現在、販売されていませんが化粧品有名口コミサイト「@cosme」でも高評価を得ている軟膏です。
自分も旅行の際、持ち歩いています。言うなれば超効く軟膏版サロンパスです。
さまざまな商品が販売されていますが、ベーシックなのはオリジナルである軟膏のタイガーバーム。
赤と白がありますが、赤は主に筋肉痛、白は頭痛、解熱に用います。
虫さされ、軽い火傷等にも効きます。
赤は塗ったところが暖かくなり、白はヒンヤリします。
日本の薬で例えるならば赤はアンメルツ、白はサロンパスに近いです。

かゆかったりや筋肉痛になったりしたらとりあえず、塗っておけばおk的な軟膏です。便利です。

個人的におススメは”白”です。
おでこに塗ると冷えピタ的な効果があって、めっちゃ気持ちいいです。

ハウパーヴィラ入るぞ

と、まぁタイガーバームの紹介を終えまして…。
「ハウパーヴィラ」に向かいましょう。

門には”ハウパーマインド”として「刻苦耐労 飲水思源」(苦労に耐え 井戸を掘った人を思いながら飲め)と書かれています。

門をくぐると世界に色が増えたような世界が広がります。

無料で入場できる上、アクセスが良いので家族で観光に来ている方が多いですね。

カラスが死肉をむさぼる像、ヘビとマングースの決闘の像など
子供が喜びそうにない像が結構多いです。

「私、トラ子ちゃん!ハードワークで全身筋肉痛なの!?
タイガーバームを全身塗りたくってあげる!むしろタイガーバーム風呂に入れてあげる!
入浴シーンをyoutubeにアップさせて、あなたのチャンネルを炎上させてあげる!」

ハウパーヴィラで地獄めぐり

「この先、地獄」と書かれている看板の向こう側へ

さらし首の岩場がありました。
この岩場を背景に記念撮影をしている家族がいました。
どんな家族写真だよ。

ネズミとハムスターの決戦の風景かな?
かわいらしい光景だな~と思いよく見ると…

「うぎゃ~!足もげた~!」「衛生兵通りま~す!」的なエグイシーンが平気であります。
やっぱりここ、地獄ゾーンだ。

地獄の洞門へ。

薄暗い洞窟の中で地獄の様相が展示されています。
「悪いことしたらこうなるんだぞ~」「へ~」的な子連れをよく見かけます。

こんなん子供に見せたらトラウマになるのではないのか。
今じゃ、ネットの方がえぐいものを見られるから耐性がついてるのか?

地獄の様相のそばには、ありがたいことに中国語と英語で解説が書かれています。

地獄のフィナーレを飾り、輪廻を司る「孟婆」。

地獄を抜けても地獄

地獄を抜けると、”象やサイがトノサマバッタに勝負をけしかける”光景の立像がありました。
え~と…、”象やサイがトノサマバッタに勝負をけしかける”光景をイメージして立体化に至らせる情念って?

”乳飲み子を前に母乳を飲むおじいさん”の像って正気の人間には絶対作れないよ…。

あ、ようやく中国系のまともな空間にやってこれました…。

なんで自由の女神があるのか!?
お互いの文化の違いを認め合うことが多様性であって
文化の違いをそのまま合体させることがカオスの作り方なのか!
仮面戦隊ゴライダーみたいに!


あ、お相撲さん。
もうなにがなんだかわかんねぇな…。

「厳しい親方の稽古もタイガーバームで乗り切れるでごわす!!」ってか?

等身大の立像も多いですが、空間を表現した大規模な作品も多数あります。
巨財の成せる技ですね。

どんなダイナミックな殺し方だよ。
でも、このワイヤーがあるおかげでナイフの投擲による刺殺ってことがわかるんだよねぇ。

脳漿炸裂ガール(リアル)

地獄の深淵に近づいてきました。
巻貝から飛び出てる女体とかどんな悪夢を見た後の産物だよ。

人の首の生えたワタリガニ。
怖い!これをイメージできる人間が存在しているなんて怖い!!!

獣人の売春地区か…?

ルールとマナーを守って楽しもうな

開園から80年近く経っていますが、作品のペンキを周期的に塗り替えているのでいつでも極彩色の作品を楽しめます。

容易によじ登れそうな大規模な作品もたくさんありますが、よじ登ってはいけません。
チープで造形狂った作品ばかりですが、そのすべてが歴史的価値を持っている貴重な作品です。
ルールを破ることを至上とする中国人や韓国人がよじ登って自撮り棒で自撮りする光景が散見されました。
残念です。

このハウパーヴィラ無料公開されていますが、作品数、規模半端ではないです。
シンガポール行ったならばぜひ。

ハウパーヴィラ(Haw Par Villa)
住所:262 Pasir Panjang Road, シンガポール 118628
開園時間:9時00分~19時00分