「スポーツバイクでのんびり走っても良い」理由を論理的に説明する

スポーツバイクを乗っているのですが、友人に「もっと峠では攻めろ」と言われます。
自分はのんびり走りたいのですが。

このようなお悩みをいただきました。
バイクという趣味はなぜかライディングテクニックを追求することこそが正義とされる風潮にあります。
僕は他者に追求することを強制する風潮は間違っていると考えています。

興味があって、得意なことでマウンティングしたいだけ

マウンティング【mounting】
動物社会における順序確認の行為で、一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して、攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする。馬乗り行為。

「なぜ君はスポーツバイクに乗っているのに峠で攻めないんだ！？勿体ない！」

「いや別に僕はこのバイクの見た目が好きで買っただけなんだけど」

「これだからバイク初心者は困る、このバイクのなんとかかんとか機構は官能的なライディングフィーリングを提供し
ウンタカランタラスペシャルは的確なハンドリング
そして、デザイナーのキキテ・ミギダケド・ヒダリテデカクノヨが描く完全ななんかアレを実現してるのに！
もったいない！」

ピコン

「あ、ツイッターからリプライがきたぞ。
ちょっと待ってろ！最新のiPhoneを買ったんだが、使い方がわからねぇ
FaceIDって画面見ればロック解除されんじゃないのか！？されないぞ！？
ウイルスか！？」

「ヘルメット脱げよ。てかツイッターとLINEしかアプリ入ってないじゃないか。
そんなんなら最新のiPhoneいらねぇだろ、もったいない！」

バイクマニアからしたら“スポーツバイクで速く走らない”のは
スマホマニアからの“最新のiPhoneを使いこなさない”のと同義です

「なぜスマホを使いこなす必要があるんだ？
料金体制とか契約がわかりやすかったから買ったのに」

「なぜバイクは乗りこなす必要があるのか？
デザインがカッコいいから買ったのに」

もし、あなたが誰かから「なぜスポーツバイクでのんびり走るんだ！」と言われたら
「でも、この人はスマホ音痴なんだろうな」とか
あなたが得意なこと、好きなこと、専門的なことを思い浮かべて心の中でスッキリしておきましょう。

余談ですが、高級スポーツカーのフェラーリ。
年月が経っても値崩れがほとんどしないモデルを税金対策として購入される資産家も多いそうです。
”スポーツカー、スポーツバイクを買う＝スポーツ走行がしたい“というのは相当、短絡的な発想ってことです。