熊本県の珍スポット、変わった観光地

熊本地震後の熊本県ツーリングへ。熊本県の路面状況

熊本県へ行ってきました

2016年4月14日、僕は会社の飲み会に参加していました。
21時26分、一斉にみんなのスマホから緊急地震速報のアラームが鳴り響きました。
そして震度3ほど揺れた後、大したことなかったと思いスマホを見ると
「熊本県で震度7」というニュース速報が表示されていました。
熊本県を中心に被害をもたらした熊本地震の前震でした。

震災から約一ヶ月後の2016年5月18日、僕は熊本県に向かいました。
熊本県は九州ツーリングのメッカ。
この夏、遠方から訪れようと考えられている方の情報になれば。

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瀬の本、大観峰付近


大分県九重町から南下して熊本県へ向かいます。
熊本県に入るまでにも山肌が崩れ、大量の落石が道沿いに転がっており
小道を押しつぶしていました。

八百屋さんは土砂に押しつぶされてしまいました。
近隣のガソリンスタンドの店員さんの話によると住民の方は避難されているようです。

熊本県に入ると普段通りの絶景が広がります。
自分が走った熊本県内の国道、主要県道は基本的に路面はキレイでした。
浮き砂や転倒に繋がりそうな路面のヒビはほぼ見受けられませんでした。

「余震多発中」の電光掲示板を見ると
今なお、予断を許さない現実に戻されます。

通行止めの道もありました。
迂回ルートの案内はしっかりされているので安心して走行できます。
ちなみに熊本ツーリングの人気ツーリングスポットである
「大観峰」に行くことは可能です。

迂回路は通行が集中するためスピードの出し過ぎは追突の危険があります。

熊本市街地

熊本市街地は多くのお店が営業されていました。

当然ながら、震窓ガラスが割れ、柱が折れ、壁にヒビが入っている店舗や建物もありました。
市街地を歩く際、思わず頭上を気にして歩いてしまいます。

熊本城は一切の立ち入りができませんでした。

崩れた石垣に観音菩薩現る 熊本城内の宮司がFBに投稿
石垣の中の観音菩薩には神秘的な、神通力のようなものを感じてしまいました。

熊本城下にある「熊本城稲荷神社」。

こちらも境内には立ち入ることが出来ませんでした。
石段も大きく歪んでいます。

ふと鳥居を見上げると

大きなヒビが入っていました。
ちょうどここは通学路なので、余震で倒壊しないことを切に願います。

阿蘇市周辺

熊本市と阿蘇市を繋ぐ国道57号線は途中通行止めになっており
県道23号線を迂回路として走行することになります。

一番ショッキングな光景がここでした。
阿蘇の豊肥線で回送電車が脱線 けが人なし

脱線の影響もあり、セブン−イレブン 阿蘇赤水店そばの踏切をコンクリートで埋められていました。
ここを乗り越えて熊本市と阿蘇市を往来するようになります。

前述したように自分が走った熊本県内の国道、主要県道は基本的に路面はキレイでした。
浮き砂や転倒に繋がりそうな路面のヒビはほぼ見受けられませんでした。
しかし、道路脇の公園の屋根が落ちていたり

灯籠が総崩れになっていたりと震災の強さを物語っています。

南阿蘇村周辺

被害の大きかった南阿蘇村では土砂崩れや散見されました。

その割には路面状況は悪くありませんでした。
総力を上げた路面復旧作業があったのでしょう、頭が下がります。

行くべきか迷っているのなら行くべき

余震について僕が訪れた間、体感できる揺れはありませんでした。
やはりそこが怖い部分であり、躊躇されても仕方ない部分でもあります。

「余震については日本のどこに住んでいてもいつ揺れるかどうかわからないから気にしてはいない。
ただ、無力な自分が熊本を訪れて現地の方が喜んでくれるかどうかわからない。それで悩んでいる。」

という方。

阿蘇市にお店を開いている方の知り合いがいる方からの又聞きなのですが
「今、お店を開いてもお客がほとんどこない。今、来てくれる方は神だ。」とのことです。
この意見が熊本県の方々の総括というわけではないのですが、行くべきか迷っているならば行くべきです。