焼き餃子発祥の地にある強烈なお店
神奈川県といえば、中華街。中華街に行けば本場のおいしい中華料理が食べられます。
中華料理といえば、みんな大好き”餃子”。
しかし、中国では餃子の主流の食べ方は水餃子なんですって。
日本で主流の食べ方は焼き餃子。
そんな焼き餃子が生まれたのは中華街からちょっと離れた神奈川県中区野毛町。
ということはここが、日本の中華街といったところ。
ビジネス街の近くということもあり、たくさんのサラリーマンがお酒の酌み交わしています。
そんな中、一見強烈なお店があります。
それがここ「三陽」。
住所: 神奈川県横浜市中区野毛町1丁目、中区野毛町1-36
変なパンダの看板を眺めていたら呼び込まれる
野毛町を歩いていると、変なパンダの看板がありました。
「楊貴妃も腰抜かす チンチンラーメン」、「毛沢東もビックリの 餃子」。
こんな素敵な看板にうっとりしていると
「オニイサン、イラッシャーイ」といういい感じの片言日本語の呼び込みの声が。
どでかくチンチンラーメンと書かれたラーメン屋さん、ここがあの素敵な看板のお店か。
行ってみることに。
店内は意味不明である
店内は一般的なラーメン屋の常識を覆す、意味不明さだ。
ただ、ものすごい盛っている方が店内のデザインをされているのだろう。
その性の衝動がちょっと店内をクレイジーなことにしてしまっているのがよく分かる!
メニューも意味不明だ
早速、メニューを開いてみた。
おつまみ三兄弟の下におつまみ異母兄弟という隠し子が二人。
なぜ、家系を複雑にした!!と突っ込まずにはいられない。
やはり、どうしても気になるのが「チンチンラーメン」。
しかし、冷静になったほうが良い。
「チンチン!ペニス!」と喜ぶのは小学生、中学生の発想だ。
こういう時、冷静な私は(実は中国語には”チンチン”と発音する何かがあるんだな。あえて男性器のチンチンと思わせることで「実は中国語でチンチンとは、こういう意味なんですよ。」と笑わそうとしているんだな。)と予想。
お店側の笑いどころを奪ってはいけない。
お店のチンチン誘いに乗ってやることにしました。
「お姉さん!チンチンラーメン一つ!このチンチンってあのチンチン?」
「ハイ、オモシロイデショw」
そのチンチンなのかよ!!
これがチンチンラーメンだ。
「楊貴妃も腰抜かす チンチンラーメン」がやってきた。
楊貴妃伝説がある山口県民として、楊貴妃の名前を出されちゃ食べなきゃいられない。
見た感じ、おペニス要素が見当たらない。
食べてみると、あっさりした塩ラーメンだがニラと玉ねぎがとてもシャキシャキしている。
また、ニラの強烈な匂い。
これぞ、男のチンチンラーメンか!?
続いて、「毛沢東もビックリの 餃子」を頼んでみた。
普通に揚げ餃子一歩手前までカリカリに焼いたナイスな焼き餃子であった。
このお店のお姉さんは中国の方で、自分的にナイスな片言日本語を話す中国人の方。
隣の席にやってきた、団体客がとりあえず全員ビールを注文すると
「ミンナ、ビール!スゴイ!」と驚いていた。かわいい。
団体客の話を盗み聞きしていると「隣に本店があって、前そこで食べてたら”これ上手いから食ってみ!”って料理だしてくれたんだよ。そしたら、その料理ちゃんと金取るでやんのw」
なんだ、その素敵なお店は。
本店にも行ってみたよ。
素敵な噂のある三陽本店にやってきた。
といっても、先ほどの店舗のすぐ隣なのだが。
このお方が、噂の「なま倉 健」さんである。
普通に僕に注文を取りに来たので
「あなたがなま倉健さんですか!?」
「はい!オススメは焼餃子ですよ。」
「餃子は隣で食べちゃったんですよね。」
「うちの焼餃子おいしいですよ!」
「餃子は隣で食べちゃったんですよね〜。とりあえず、生ビールとこのバクダンってので」
いい感じに噛み合ってない会話をなま倉健さんと楽しんだ。
こちらがバクダン。
にんにくの素揚げにタレをかけたものである。
これがまたチンチンに効きそうでやんの。
ビジネス街に黄色いハンカチが翻っていた。
ちなみにすぐそばの「萬里」という中華料理店が焼き餃子発祥のお店だ。
「焼き餃子発祥の店!」的な呼びこみはしていなかった。
ここの焼き餃子はモチモチしてて、三陽とは正反対のおいしさであった。