【データで結論】危ないのは老人ドライバーか、若者ドライバーか

あ、また老人ドライバーが突っ込んだとかいうニュースがある。
あれ、SNSだと「若者のほうが実は事故ってんだよね～」って発信があるぞ？

今回は、老人ドライバーか若者ドライバーか、データで検証してみたいと思う。

若者ドライバーのほうが実は危ない？

最近、老人ドライバーって危ないよね。って論調をよく聞くし
ニュースでも老人ドライバーが事故を起こしたってニュースを見るんだ。
けれども、ネットでたまに「若者のほうが事故起こしてるよ」ってのも見るんだ。
”「高齢者よりも若者の方が事故を起こしやすい」”データってなんなの？

コチラの記事では「年代別運転者10万人あたりの事故発生件数」と「年代別運転者全事故発生件数」のデータを基に
「昨今の世論では老人ドライバーが危険だと叫ばれているが、実際は若者の方が交通事故を起こしている」
という結論に至っている。

ふーん、なるほど。
確かに若者の方が事故ってるね。

例えば、20代のAさんが一年間で事故を2件起こしました。
一方、80代のBさんが一年間で事故を1件起こしました。
このデータだとAさんの方が危険だと思うよね？

確かに、2件起こしてる人のAさんのが危ないよね。

実はAさんは年間10万キロ乗ります。
一方、Bさんは近所の買い物程度しか使わないので年間5000キロです。
このデータを見るとBさんのほうが危なくね？と思わない？

確かにそういわれるとBさんのほうが危ないよね。
実際、走行距離で考えると10倍危ないってことになるのかな。

つまり、事故件数だけでなくて走行距離も考慮しないとおかしいよね？

この記事では走行距離について考えてないから、どうかなって思ったのよ。

でも、走行距離が長いからといって事故率が高いとは限らないんじゃないの？

確かに「走行距離が長いはずの北海道の人口当たりの事故率は低めだから走行距離の長短がうんたら～」って記事を見かけた。
話題はズレるけど、比較的、長距離を走るトラック(事業用貨物乗用車)。
日本トラック協会の調べを基にすると
トラック事故件数/トラック登録台数=1.17%になった。
一方、交通事故件数/軽自動車、普通自動車保有台数=0.86%となった。※
少なくとも36％はトラックは普通乗用車に比べて、事故を起こしやすいと言える。
このことを考えるとやっぱり、走行距離と事故率は相関があると言えるのではないか。

※交通事故件数よりトラック事故件数を引いた数で計算。