世界有数のバイク大国「台湾」のバイクは?
台湾は人口に対してバイクの台数が世界で最も多いバイク大国です。
若い子もお年寄りもみんなバイクに乗っています。
私は台湾で3回、バイクをレンタルしSYMとKYMCOのスクーターに乗ることができました。
その他にもHARTFORD、PGO、AEONなどなどたくさんのバイクメーカーがあります…。
今回は日本のメーカーと比較して台湾製のスクーターの特徴をご紹介しようと思います。
現地でわざわざレンタルしてやっています。
だって、台湾製のバイクについて適当なことを書いているサイトが多すぎるので…。w
台湾のバイクの性能は?
“台湾”と聞くと偏見で下に見られる日本の方も多いのも事実。
しかし、台湾製のバイクに乗ってみると
エンジンパワーや操作性、燃費など日本のバイクメーカーの同クラスものと差はないように感じました。
そもそも、ホンダから技術提携を受け、BMWのエンジンのOEM製造したりと
台湾のバイクメーカーは技術的にはめっちゃしっかりしてます。
といっても、車両価格も日本のバイクとあまり差がありません。
むしろ、日本国内で購入すると関税がかかるのでやや高いです。
※日本のバイクメーカーと言ってもバイクの製造は海外なのですが。
台湾の人気バイク雑誌「爾輪車」に
各社の主力スクーターの性能データインプレ記事がありました。
日本でおなじみのスズキやヤマハのバイクもインプレされていました。
加速度勝負や最高速勝負の結果を見ても日本のバイクメーカーのものと台湾のバイクメーカーの性能差は感じられません。
ただし、エンジンキャラクターとして
台湾のものは出足の速い、トルクが強いバイクが好まれる傾向があるように感じます。
台湾はレンタルバイクがポピュラーです。
3万キロ近く走って一回もメンテナンスされてなさそうなバイクも平気で貸し出されます。
外装ボロボロ、サスは抜けてプワンプワン、それでも何とか走ってくれましたのでエンジンはタフです。
台湾バイクの特徴
エンジンや燃費等に差はありませんが細かいところにお国どころというのは出てきます。
給油口は左前
日本のスクーターの給油口はシート下が多いですが
台湾スクーターの給油口の多くは左前方にあります。
理由はおそらく、台湾のガソリンスタンドはスタッフ給油が一般的なせいだと思われます。
シート下に給油口あるとライダーが一度降車しないといけません。
給油口が左前方にあるとライダーは給油の際に降車せずに済みます。
ちなみに日本で(2017/2現在)現行で販売されているスクーターではヤマハのBW’s125、CYGNUS-X SR、マジェスティSは左前方に給油口があります。
いずれもが台湾山葉(ヤマハ)が製造に関わっています。
車種によってはキーイグニッションからさらにキーを右に回して給油口を開ける車種もありますw
エンジンオンしたままメットインが開閉できる
日本のスクーターのメットインは
キーをエンジンキルからさらに左に回すと開けることができます。
なので、エンジン始動したままではメットインが開閉できない場合が多いです。
台湾のスクーターのメットインは
エンジンを切らずにメットインが開閉できるようになっているものが多いです。
SYMではキーイグニッション時にメットインが開閉できるボタンがあります。
お借りした2車種とも採用されていたのでSYMではポピュラーな機構なのかもしれません。
ところが…借りたKYMCOの「JR100」というスクーターは
キーイグニッション中にキーを押し込みながら左に回すとエンジン停止せずにメットインを開きます。
これは台湾のスクーターの中でもかなり変わった機構ですw
サイドスタンドを出してもエンジンが切れない
日本のバイクはエンジン始動中にサイドスタンドを出すと、エンジンが停止します。
これはサイドスタンド出したまま走行して、左にバンクした際にサイドスタンドがつっかえて破損や転倒の恐れがあるため、メーカー側の安全機構です。
台湾スクーターはエンジン始動中にサイドスタンドを出してもエンジンが停止しません。
リアボックスは好まれない
日本ではスクーターにリアボックスを取り付ける方が多いです。
そのため、日本のスクーターはリアボックスが取り付けられる荷台(キャリア)が装備されている車種が多々あります。
▲賑わう朝市、駐輪場のスクーターにリアボックスを付けている人は…いない。
台湾人はあまり125ccスクーターにはリアボックスを取り付けないようです。
リアボックスを取り付ける文化が無いから荷台のないのか
荷台がないからリアボックスを取り付けないのかはハッキリしませんが
とにかくリアボックスがついてないスクーターの方が圧倒的に多いです。
てゆーか、純正のリアボックスなんか高いもんつけるより、箱をくくりつけるぜ!
台湾バイクはせっかち向け
台湾バイクはせっかちな人向けなようです。
まず、給油をスムーズにするため給油口の位置を工夫してます。
ちなみに、台湾で給油の際、給油口を開けるのに手間取ってるとガソリンスタンドの兄ちゃんが鍵を勝手に操作して開けてくれやがりますw
そして、シート下の荷物をエンジン停止させずに開閉でき
さらにはそのまま出し入れできるようにサイドスタンドを出してもエンジン停止しません。
便利ではあるのですが、サイドスタンド立ててるときに
うっかりアクセル開けてしまうとバイクが一人で走り出していますので
便利ではありますが、日本人の感覚で言えば危ない部分もあります。
台湾性バイクは宅配業務やバイク便なんかに最適なバイクだと思います。
※ヤマハの125ccバイクは台湾で製造されているモデルがあります。
しかし、日本向けモデルではサイドスタンドを出すとエンジンストップするようになっています。
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