君は「ラーメン二郎」を知っているか
”ロットを乱すと怒られる”、”ラーメンを残すとギルティ”、”バトルが始まる”など
とてもラーメン屋とは思えない噂が流れている「ラーメン二郎」。
チェーン店、暖簾分けではなく”インスパイア系”という
ラーメン二郎を模倣した店舗が全国に生まれている。
さらには外国のメディアで”世界の食べるべき食事50”にも選ばれたようだ。
今回はそんな「ラーメン二郎」に行ってみた。
閉店30分前なのに行列
今回「ラーメン二郎品川店」にやってきた。
やってきたのが閉店前の20:30にも関わらず行列がある。
行列に並ぶ。
閉店30分前だし、もう人こねぇだろと思っていたが
人はポツリポツリと自分の後ろに並んでいく。
ラーメン二郎の行列の異様さは皆、沈黙している…。
というより、みんな一人で来ているようだ。
これだけ人が並んでいるのに2人組やグループの客がいて、話し声が聞こえてもいいものだが…。
静かだ。
そして、店内でラーメンを食べる人、行列を成している人、すべて男。
異様な雰囲気の中、自分はスマホでラーメン二郎の注文方法をチェックする。
「ラーメン二郎は初心者でも大丈夫!食券を買って、食券を出すと同時に麺の量と硬さをコール!
お店の人が”ニンニクいれますか?”と聞いてきたらトッピングについて注文しよう!」
もうこの暗黙のルールが成立している時点で
初心者向きではないのではと思いつつも、様々なラーメン二郎ブログを読んでいく。
”野菜マシ”というコールは無い、食後必ず台拭きで机を拭かなければいけないなど
初心者殺し※のようなルールを頭の中に詰め込んでいく。
※殺されはしませんが。
列はどんどん進んでいき、ついに食券を購入し店内に入る。
”ラーメン小”700円を購入。
「麺半分でお願いします。」と言いながら、ラーメン小の食券を台の上に置く。
ラーメン二郎のボリュームが異常なのはリサーチ済み!
”ラーメン小 麺半分”というまるで女子みたいな注文だ。
さらに野菜少なめの注文をすれば、なんとか食べきれるだろう。
机の上にはトッピングに増減について注意書きがあった。
それには目を疑う一文があった。
「トッピング無料 ※お出しする時に伺いします。 (少なめの方は先にお知らせ下さい)」
野菜を少なくするときは先に注文しなくてはいけないのかっ…!
理論と実践では違う!これでは…ギルティ必死…っ!
野菜少なめにすることができなかったが、”ラーメン小 麺少なめ”が出された。
さすが、ボリュームが多いことで有名なだけあって、丼が半端じゃないほどデカイ。
奥のレンゲと比べてみるとその大きさがわかるだろう。
あんまりノンビリできそうにない店の雰囲気なので、早速食べ始める。
ブタ肉がハンパじゃなく美味い…!
どんだけ煮込んだらここまで味が染み込むのか!?ってくらい味が染み込んでいる。
麺も太いが食いごたえがある!
この食いごたえのある麺に負けないほど濃い味付けのスープ。
本能が麺を食べる!
濃い味付けに疲れたら大量のキャベツともやしで箸休め…!
これはまさしく計算されつくされた完全食!
ラーメン二郎、それはカルチャー
普通のラーメン屋ならば大盛り、特盛りレベルの量を食べ終えたのに
満腹なのに、私は再びラーメン二郎を食べたいと思ってしまっていた…。
メディアでは”女性一人でも入りやすいラーメン屋!”、”ラーメン屋とは思えないおしゃれなお店!”
など女性受けを意識したラーメン屋も多い。
このラーメン二郎の雰囲気は男が黙々とラーメンを喰らう、それは戦場にも近い雰囲気があった。
女性一人はハードルが高い店舗であろう。
しかし、ラーメン二郎にはある種のテーブルマナーとも言えるルールがある。
むしろ、ここは紳士の店だといっても過言ではないだろう。
ラーメン二郎、また来たいな。