「この世界の片隅に」呉市に
明治時代には第二海軍区鎮守府(呉鎮守府、通称「呉鎮」)が開庁された。戦前は呉海軍工廠において「戦艦大和」などが建造され、東洋一の軍港・日本一の工廠として知られていた。呉海軍工廠は造船技術の卓越は言うまでもなく、早くから出雲安来の和鋼に着目し、特殊鋼として応用するなどの先端的な軍需鉄鋼研究の拠点でもあった。このため、太平洋戦争末期には呉軍港空襲において米軍の空襲を受け、大きな損害を受けている。
「この世界の片隅に」を昨年末あたりに観ました。
「100年先も伝えたい、珠玉のアニメーション」と銘打たれ
評論家ではないのですが、自分も100年先に伝えるべきアニメーションと感じました。
「この世界の片隅に」の簡単な感想
この作品の舞台は第二次世界大戦中の広島県呉市になります。
「このやおい※絵で、第二次世界大戦中の広島県を舞台にしたアニメ作るの!?」と思いました。
※やおい:西日本の方言で柔らかい
第二次世界大戦中の広島県の作品と言えば「はだしのゲン」や「黒い雨」でしょうか。
「広島平和記念資料館」のショックを受ける展示品の数々も頭から抜けません。
女子大学生らしき方が展示を観てショックを受けて、嘔吐しかけていたのでビニール袋をあげたことがありました。
それくらい、第二次世界大戦中の広島県といえば原爆であり、軽々に触れてはいけない印象が強くあります。
この作品に超人は登場しません。
普通の人が普通の生活の中で、戦時中だからという理由だけで突然、深い絶望に突き落とされます。
それでもなお、普通に生きていこうとする映画です。
ただ生きていくそれだけなのに、その姿がとても強く、儚く感じられました。
戦争で日常が失われて、深い絶望を味わった。
その失われた日常が戻ってくることは無く、深い絶望が癒えることはないのだけれど
せめて、せめて、その発端となった戦争で勝ってくれなければ、この悲しみは何なのだろうか?
「この世界の片隅に」の前作、「夕凪の街 桜の国」では被爆者3世代を描いた作品になります。
(つまり、時系列的には「この世界の片隅に」の後。)
「この世界の片隅に」呉市ロケ地マップを手に入れましょう
※戦後の教科書ではない
現在、「この世界の片隅に呉市ロケ地マップ」(裏面は広島ロケ地マップ)を広島市、呉市の観光案内所等で配布されています。
私は「くれ観光情報プラザ」で手に入れました。
現在、ヤフオク等の転売対策として受付の方に尋ねないと貰えません。
どうも観光案内所営業時間に立ち入ることが難しい方は呉駅内に大判のイラストマップが展示されています。
また、すずが大きく描かれた「広島・呉ロケーションマップ」というものもあります。
こちらは地図と映画の背景を使用した地図に加え、原作者こうの史代さんのインタビューが掲載されています。
さらに広島空港には映画の背景とラフ画が展示されています。
呉市を歩く
呉駅北口のそばには広島新名物「だし道楽」の自販機がありました。
『小春橋』
「この世界の片隅に」では多くの場面で川や橋が登場しました。
『本通り』
戦後ヤミ市があったところは大きな商店街になっています。
『福屋』
福屋の真ん前には「アイスクリームショップ」がありました。
ウエハース乗ってるアイスクリームが売っているんでしょうかねぇ?
ここで『メロンパン』の「平和パン」を買いました。
『メロンパン』というのはパン屋の名前。
戦前から続いているパン屋なので、甘党で食い気のあるすずも食べていた…かも…。
『メロンパン』の「メロンパン」はラグビーボール型で中に白あんがぎっしり詰まっている呉市で根付いているローカルパン。
ぜひ、
「平和パン」にはメロンパンの中にカステラとイチゴジャムが入っていた。
メロンパンの側のサクッと感、カステラのふわっと感がマッチしている。
どうして名前が「平和パン」になるのかは謎だ。
福屋呉店
住所:広島県呉市 3丁目1−20
メロンパン
住所:広島県呉市本通7丁目7−14−1
メロンパンホームページ
う~ん、アメリカン。