奇祭「パーントゥ・プナハ」
「パーントゥ・プナハ」(以後、「パーントゥ」)は沖縄県宮古島の北部にある尻島自治区で行われる。
来訪神であるパーントゥが3体が自治区を練り歩き、厄除けを願い…
泥を塗りまくる奇祭なのだ。
参加難易度が高い神事だが、2016年10月6日、7日に開催されたパーントゥに奇跡的に参加できたぞ。
場所:沖縄県宮古島市平良島尻533にある「尻島購買店」を目指せばOK
期間:大体10月上旬らへんの大体17から20時まで開催日は1週間前に宮古島観光協会等に電話しないと公開されない。
参加条件:持ち物がぶっ壊されても良い覚悟
2017年は10/25,26の開催らしいです
※本記事では”奇祭”というジャンル名を使っています。
しかし、パーントゥは感覚として”お祭り”というより”神事”としての意味合いが強いです。
尻島自治区へ向かう
那覇空港から宮古空港へ。
空港では宮古島の超大人気キャラクター「まもるくん」がお出向かえ。
空港からタクシーでゲストハウスへ。
宮古島の方からしてもパーントゥは変わったお祭りらしい。
ゲストハウスで自転車をお借りして尻島自治区へ向かう。
わずかばかりのバイク要素。
尻島自治区近くの橋にはパーントゥのレリーフが彫られていた。
パーントゥを盛り上げてくれる。
パーントゥは尻島自治区の一大イベント。
交通規制が行われており、車、バイク、自転車といった乗り物の進入はできない。
周辺の路上駐車は特別に黙認されていた。
(2017年以降も路上駐車オッケーとは保証しない)
パーントゥの参加には覚悟がいる
パーントゥという神事の趣旨を理解されていない方が
「泥をつけられた」と怒り、パーントゥに対し暴力を振るったという事件が2014年発生した。
このため、パーントゥの開催時期は開催日の一週間前に電話することでしかわからないという
処置を取られた。
このようなトラブルを控えるため、ぶっ壊されても構わないカメラや汚されても構わない装備で望むべきだ。
尻島自治区に向かうところにパーントゥマップがある。
パーントゥの生まれる「ンマリガー」などの箇所が説明されている。
しかし、パーントゥ・プナハの開催日では一般非公開の神事を行われている。
パーントゥ・プナハの日には向かわないようにしておこう。
来訪神パーントゥ、現る
すでに尻島購買店の前の丁字路には人だかりができていた。
しばらく、その人だかりが眺める先を眺めていると…
パーントゥが来た!
パーントゥが人だかりに合流するやいなや、泥をばんばんつけていく。
この泥をつけられることで厄除けになるのだ。
獅子舞に噛まれると縁起が良いというが、パーントゥは自ら積極的に泥をつけに来てくれる。
めちゃ積極的だ。
パーントゥは青年を優しく押し倒す。
馬乗りになり、マウントポジション泥パッキングだ。
子供達にも優しく泥をつけていく…。
大体、この恐ろしい仮面の迫力と泥の臭いにギャン泣きであるが…。
厄除け祈願中だよ。
厄除け完了。
僕もやられました。
無機質なパーントゥの仮面から覗く、野性的な瞳がめちゃ怖い。
本能的に「ひぃ」って言っちゃう。
パーントゥが近寄れば、泥をつけられたくない人は逃げます。
パーントゥは悠々と集落を練り歩きます。
だって、神だもん。
パーントゥの厄除けは止まらないぜ。
パーントゥの泥は物や家にも有効!厄除けしてくれるなんてありがたい
パトカー、厄除け完了!
スズキのKei、厄除け完了!
家、厄除け完了!
最終的にこうなる
最終的にパーントゥ終了時、僕はこうなった。
パーントゥの周りをうろちょろしたせいもあるが、結構な泥汚れだろう。
県外から宿をとって、パーントゥに参加される方はパーントゥの泥汚れについて理解のある宿に泊まるのが吉だ。
ちなみに私が宿泊した宿は「宮古島南国民宿 プキの家」だ。
ご理解のある宿でした。
「宮古島市総合博物館」でパーントゥを学ぶ
宮古島にはパーントゥスポットが他にもある。
まずは「宮古島市総合博物館」だ。
住所:沖縄県宮古島市平良東仲宗根添1166−287
ホームページ
博物館入り口には試着用のパーントゥ仮面がある!
それぞれ「親」「中」「子(ファ)」という名前がある。
泥を塗る際には役割の違いがわからなかった。
非公開の神事の際に違いがあるのだろうか?
本物はパーントゥ・プナハの日までそれぞれ違うお宅に保管されているそうだ。
泥まみれではないが、カッコいい。
館内にはパーントゥについての展示もある。
精巧なパーントゥ像と貴重な映像資料は一見の価値有りだ。
パーントゥグッズは宮古空港で買え
宮古島では当然、パーントゥグッズも販売している。
那覇空港や沖縄本島では販売されていないので買い忘れないようにしよう。
パーントゥグッズは私が確認した限り、「尻島購買店」「ドン・キホーテ宮古店」「宮古空港」で販売していた。
品揃えが最も豊富だったのは「宮古空港」だった。
「尻島購買店」は生活用品も販売しているせいか、パーントゥグッズ自体の種類はあまり多くなかった。
しかし、他では見られない限定グッズも販売していた。
「ドン・キホーテ宮古店」は品揃えの種類は宮古空港に劣るし、尻島購買店のような限定グッズは無かったが
ドン・キホーテならではのおみやげや地元食品がそこそこ安い値段で販売されていた。
それぞれ、特徴があるので気に入ったところで後悔しないように購入して欲しい。