浜名湖になぜか巨大な飛行機が
静岡県浜名湖。
周囲には夜のお菓子として有名なうなぎパイファクトリーもあったりします。
浜名湖にかかるはまゆう大橋のそばには「ダグラス DC-3」という巨大な飛行機が置かれています。
富士山静岡空港からかなり離れていますし、静岡ゆかりの飛行機でないのになぜあるのでしょうか?
住所:静岡県浜松市西区白洲町3649−71
”飛べ!ダコタ”で活躍した「ダコタ」です。
この鈍く輝く機体は「ダグラス DC-3」。
アメリカ生まれのこの機体がなぜ、静岡のこの地にあるのかというと
佐渡ヶ島の実話を基にした映画「飛べ!ダコタ」に使われたものを
友好の証として、引き渡されたそうです。
「飛べ!ダコタ」という映画について
「飛べ!ダコタ」という映画についてのご紹介です。
2013年に公開された映画です。
あらすじ
第二次世界大戦終戦から半年後の1946年。
新潟県佐渡ヶ島にかつての敵国であったイギリス空軍の輸送機「ダコタ」が不時着します。
終戦間もない混乱のさなか、かつての敵国同士が協力して「ダコタ」を再び飛ばす。
という、物語です。
※wikipediaのあらすじはほぼ映画全編の内容が書かれているため、見るのはオススメしません。
タイトルから想起されるイメージを大切にして見て欲しい
この映画のタイトルは「飛べ!ダコタ」です。
このタイトルを見て、どんな映画か想像してみてください。
僕自身は最初はいがみ合うんだけど、打ち解けつつ、お互いの文化差から生まれるほんわかコメディ的なものを想像していました。
以下、ネタバレを含みます。
その映画の内容に面食らう
この映画を見てみると、面食らいます。
「鬼畜米英」から突如、「平和日本」とまるで変わった日本。誰もが困惑しています。
佐渡ヶ島の人々は友好的な人物ばかりです。
イギリス空軍の人々も友好的な人物ばかりです。
どんどんお互い歩み寄っていきます。友好を深めていきます。
しかし、ふと半年前までお互いに殺しあっていた戦争があったということを直視せざるを得ない出来事が起きます。
陽光に包まれ、お互い笑い、踊りあっている中
薄暗い部屋の中、悲しみで嗚咽している人がいる、コントラストが印象的な映画です。
その友好的な人物同士を半年前まで戦わせていたものは一体何だったのか?
それを問いかけるテーマになっています。
さいごに
この映画は反戦映画ですが、激しい銃撃シーンも過激な殺戮のシーンもありません。
終戦という出来事で戦争が終わるのではなく、一人一人が心の傷を残しながらも戦争を乗り越えていくそんな映画です。
静岡の浜名湖を訪れる際に「飛べ!ダコタ」を観て、心の琴線に触れたならばダコタを訪れてあげてください。
素人感想ですが、一人でも観ていただければと思います。
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