閉館の噂は本当?
北海道の珍スポットとして有名な「レトロスペース坂」。
閉館の噂がささやかれているので実際に伺って、坂館長にお話を伺ってきました。
去年、購入して10分でぶっ壊れた傘を持って閉館直前に入り込んだ私を覚えてくださいました。
また、年賀状も頂きました。坂館長ありがとうございます。
レトロスペース坂会館
北海道札幌市西区二十四軒3条7丁目3−22
~18:30
休日:日曜日、祝日
2016年4月末 レトロスペース坂に行ってきた。
訪れた時、坂館長はたくさんの取材陣に囲まれていた。
レトロスペースは今、転換期を迎えようとしている。
入場料を取るようになるかもしれないし、いろんな芸術家の方とコラボレーション
または別の場所へ移転等いろいろあるかもしれない。
レトロスペースは絶対に続いていく施設だ。
海外では日本の昭和の独特のデザインや味わいがブームらしい。
商業施設としてコンサルティングされてもっと収益を上げれるようになるかもしれない。
そんな話をちらっと小耳に挟んだ。
ただ坂館長がいて、坂館長が作り上げたレトロスペース坂は今しかないのかもしれない。
雑多であり、歩きづらく、意味がわからない部分も多々あるが
その中から自分の琴線に触れるものを見つけた時の「記憶のフタが開く」感覚。
あの感覚が味わえるのは、今のレトロスペースでなければダメだろう。
”なつかしのレトロ博物館!あのころの駄菓子屋さん展示”みたいに整頓されてしまうと
もうなにかが違ってしまうんだろうなぁと思う。
「樽いっぱいのワインにスプーン一杯の汚水を注ぐと、樽いっぱいの汚水になる」
ショーペンハウエルのエントロピーの法則にこのような言葉がある。
樽いっぱいのワインのような空間であるここ。
うかつに汚水を注ぐようなことにもならないでほしいなぁと思う。
毎年、ゴールデンウィーク中はレトロスペース坂は休館されている。
しかし、2016年はレトロスペースについてとてもご理解されておられる
豆本作家の末木氏がレトロスペース坂を展示会として会館されるので札幌観光のついでに訪れてみてはいかがだろうか。
お話を伺った
たくさんの取材陣がいなくなり、坂館長はお疲れのようであった。
ここで坂館長にお話を伺うというのはあまりよろしくないことだが…。
今、レトロスペース坂会館がこういう状況なので意を決して話しかけてみた。
「お疲れ様です、僕には難しいことはわからないのですが・・・」
『まぁ、座ってよ。』
「なにか、レトロスペースの閉館のうわさが色濃くなっていっているのですが・・・」
『私自身として、やめる気はないよ。』
「僕は外側の・・・部外者で無責任な意見になるのですが、レトロスペースは無くならないでほしいです。」
『そういってくれると、私もここをやってよかったなぁと思います。』
「どういう風になっているのですか?」
『会社としてはここを無くして、例えばコンビニだとかに貸してお金を稼ぎたいみたいだね。』
「もしも、僕はここがコンビニであったら山口県からバイクでこの場にはいませんよ。」
『山口県からバイクで!若いね。
そうだよね、コンビニだったらここに来る必要なんてないもの。どこにでもあるから。』
「そうです。遠かったですよ。」
『そうやって、若い人がはるばる来てくれただけでも私のような老人の慰めになります。』
「いやいや、価値があるから着てるんでwこれで3回目になります。前はベリーダンスの時。」
『へぇ、ありがとうございます。年を取ると物が覚えられなくなっていってね。』
「大丈夫です。僕は覚えていますw」
僕は老人を慰めになんか来たつもりはなく
ただただ、レトロスペースと坂館長に会いたくて訪れたくて着たんです。
と言おうと思ったのだけれども、言葉を重ねると陳腐になりそうで慎んでしまった。
少しの沈黙があり・・・
『ここもたくさんの人見てもらいたくて、ずっと無料でやっているんだけどね。
ただやっぱり悪い人もいて、あそこのガラスケースにあったはずのカメラコレクション。
全部盗まれちゃってね。』
「悪い輩もいますからね。」
『だから、絶対人がいないといけないんです。
私しかいないと、外に出れないから食事も取れない。
だから、私の生活が不規則になって体がどんどん調子が悪くなっていく。
ただ、今は何人かの方がお店を見てくれているから・・・。ありがたいね。
けど、電気はつけておかないといけないから電気代はかかるし、冬の間は灯油代もかかるし。
お金がかかるから会社もここをやめさせたいのだろうけれども。』
「コンビニなんかより、レトロスペースのほうがお金を儲けれるポテンシャルはあると思いますよ。」
『君のような若い人の柔軟な発想で、レトロスペースという場を使ってお金を儲けさせてほしい。』
「それはなかなか難しいですねw」
『ビスケットの購入をお願いして少しでも足しになればと思っています。
老人の古い発想ではなかなかアイディアが生まれなくて・・・。』
「入館料を取っても全然、来る価値のある場所だとは思うんですけどね。
それに館長は恐れてらっしゃるから、大丈夫と思います。
本当に柔軟な発想ができなくなるのは、”自分は頭が良い”と思っている方ですし。」
『前のベリーダンスの時のような場では少しでもお金を取ろうかなと思っています。
無給というのはダンサーさん達に申し訳がなくて。』
「あのベリーダンス、よくここで踊られましたよねw」
『あれは楽しかったねぇ。』
少しの沈黙があり・・・
私が後ろにあるキーホルダーの豆本 「なぞなぞ100」を指しながら
「レトロスペース楽しいんです。これと同じものを僕、4歳くらいのころに持っていました。
記憶のフタが開くというか、自分のゆかりのあるものを見つけると何かを思い出すんです。」
『博物館や美術館って大体、テレビや雑誌のカメラ撮影はオッケーだけど一般の方はダメ。
それっておかしくないかなと思って、ここでは懐かしいと思ったものを撮影どんどんしてもらって
インターネットとかで広めてもらえればと。』
「博物館や美術館が撮影NGの言い分は、フラッシュとかで劣化するかららしいんですけどね。」
『物は劣化するよ。』
「昔のソフビ人形も博物館にあるようにピカピカでガラスケースで入っていたら、”古いな”とか”懐かしいな”とは思うんですけど
”本物じゃないな”とも思ってしまうんです。」
『30年に1度にご開帳される仏像とかも、どうなのかね。
作った人は仏をイメージして技術で作り上げて、作れない人、イメージができない人に物として仏を表現してあげてるんだよ。
そして、人に見られ崇められて劣化していくべきだよ。
ここにあるものもみんなそうだ。見てもらってほしいし、触れてほしい。』
「自分はここがあり続けてほしいと思っています。
しかし・・・自分には力がありません。」
『みんな、若い時はそうだよ。
私の若いころもいろんな人からいろいろ言われてきた。
結果として、レトロスペースに君のような若い方達が集まってくれてやってきてよかったなと。』
「僕もサイトをやっていて、無料でやっているのですが
”なんでそんなお金にならないことをやっているのか”と言われます。
でも、そういう人達がすごいお金を稼げているわけでもないし、はっきり言ってつまない人ばかりと感じます。」
『若いころから何億も稼げている、すごい才能の持ち主は別として・・・。
やっぱり若いときにやりたいことをやらないと
年を取って時間はあるけど体力がない時に”あぁ、あの時ああしとければ”と思わないようにしないと。』
2016年4月 レトロスペース坂閉館か!?
レトロスペース坂の閉館説が濃厚になってきました。
北海道ツーリングの度に訪れていた場所なので、ものすごく寂しいです。
閉館時間間際に訪れた際も、「宿はとってあるの?」と声かけられ
「いや、後で考えます!」と答えた私に
「待っといてあげるから探してから来なさい。」と言ってくれたりもしていただけました。
ここに訪れるために独特の交通ルールの札幌市に訪れていました。
ただ、いつもそれを超える価値観を提供してくれた
レトロスペース坂が無くなるのは本当に寂しいです。
本当に本当に寂しいです。
また閉館の危機を乗り越えてくれるのでは無いかと
どこか期待してて「早く行くべき!」とも「ありがとうございました」とも言いたくありません。
北海道に来たらレトロスペース坂に行こう!
2016年3月
レトロスペース坂会館からお手紙が届きました。
レトロスペース坂会館と坂栄養食品の仲がかなりマズいことになっているそうです。
レトロスペース坂会館側はバリバリ続ける意向があるのですが、無理やり閉鎖にされてしまう可能性があるそうです。
米田の猿脳で思いつく対策といえば
レトロスペース坂会館に行き、英字ビスケットと坂館長グッズをバンバン買うしかないのでは!?
貴重な珍スポットが無理やり閉鎖させられてしまう危機です!
今、アクションを起こさねばなりません。
レトロスペースは2016年も絶対閉館しないぞ!
2016年1月
レトロスペース坂に行った人のお楽しみ、坂館長からの年賀状が2016年も届きました。
ありがとうございます。
その年賀状の中身は要約すると絶対にレトロスペース坂は閉館させんで!という内容です。
レトロスペース坂は北海道の観光名所とも言える場所と思います。
ぜひ、これからも続いていってほしいスポットなので陰ながら応援しています。
レトロスペース坂は閉館しません!
2015年8月
「閉館の噂が立っていますが、本当ですか?」と聞いたところ
「閉館するつもりはありません。」とはっきり館長、副館長ともに答えられました。
(いろいろと事情はあるようなのですが)
二階からチラ見えしていたビキニやランジェリーが無くなったのはちょっと寂しいです。
レトロスペース坂はイベント会場にもなっていくらしい
訪れた日は、ベリーダンスのイベントがレトロスペース坂で行われました。
イベントを行うのは初の試みだったそうで、自分はとてもラッキーでした。
レトロスペース坂に訪れたことのある方はわかると思うのですが、すれ違うのもやっとというほど
コレクションがズラッと並んだレトロスペース坂。
棚や展示物を動かして、4畳程度の空間に美女がベリーダンスを踊っていました。
客席との距離が超近くでドキドキしたよ。
これからも続いていくレトロスペース坂にパイプドリーム。
2014年7月のレトロスペース坂
目の前の国道沿いから自慢のコレクションが拝めます
コレで良いのか!?
”札幌市観光”と言えば
時計台、すすきの、丸山動物園、100万ドルの夜景等ありますが
珍スポッターからすれば「レトロスペース坂会館」です
珍スポマストゴーです
入り口はまだ普通・・・
あー・・・入って数歩で振り切ってやがる・・・
緊縛リカちゃんがお出迎えしてやがる・・・
すぐ横にはフラスコやらビーカーやらあるのに
それが霞んで見える
一時のバイクブームの時に出てきたのか
笑顔でハングオフしながら手を振っているキャラの酔い止め
バイクに酔うやつなんていねーよ
乳首吸引器
おいおい、こんなシュールなデザイン
昔のものだろうな~って思ってたら
今のパッケージのほうがやばかった
水切りネット「キューティーバニー」
バニーガール→網タイツ→網→ネット→水きりネットという
連想ゲームの果てに生まれた中年オヤジ的ナイスネーミング
首
刺青ビデオコレクション
もしかして、坂館長は特殊性癖なのかな・・・
女犬の絵本
果ては縛られ火焙りにされてる
こんなもの子供に見せたらジャージャー漏らすわ
館内はこんな感じ
てゆーかまだ館内には踏み込んでなかったことに驚きだね
軍靴の音がものすごい聞こえてきそうなコーナー
エロ陶器コーナー
消しゴムコーナー
曇ってるのではなくもうガラスが古すぎて
こんな感じになってる
おそらく昔のグリコのおまけコーナー
ガラクタと罵られ親に捨てられるものも集めれば
立派なコレクションになるのだ
このレトロスペース坂会館
実はビスケット工場
北海道民ならばかならず口にしたことがある
アルファベット型のビスケット「A字ビスケット」を作っているのだが
それのビスケットは折れやすいIやJみたいなアルファベットは入ってない
しかし、このマグネットはIやJがある
貴重なものなのだ!!
性器キーホルダーコーナー
お下品(褒め言葉)
マッチコレクション
業火の中でハーモニカを吹くテンガロンハットを被ったおっさんと羊という
発狂したデザイナーしか考えれないデザインのマッチがあった
なんなんだよ、これ
ドエロマッチ
輪投げセールという時代を感じる広告マッチ
大容量のビン
昔はこんなのだったんだね
アトムのグラスやリボンの騎士のグラスはわかるが
少年ケニアのグラスは当時の子供は嬉しかったのだろうか?
wikipediaによると一世を風靡したらしい作品のようだ
縫裁の針のディスプレイ
こんなのがあったんだね
前述したとおりビスケット工場なので
ビスケットやら割れビスケットの販売もしていた
盗まれたので代用品を展示しているらしいが
代用品でも十分な珍なものが展示してある
(でも、盗んじゃダメよ)
坂会館では限定ステッカーやグッズを販売してる!
また、募金をするとくじ引きができるのだが
このくじ引きマシーンが
くじ引き用の玉を轟音と共に排出をするために生まれたスーパーロボ
う~ん、おもしろい