己の貧乏神を殴る蹴る
長野県の畑に囲まれた場所に「貧乏神神社」という神社がある。
神社といえば神を崇めるところだが、ここは違う。
なんと、己に取り憑く貧乏神を追い払うという神社なのだ。
住所:長野県飯田市大瀬木2728-1
定休日:木曜日
入場料:100円(入ったら必ず)
黄色の鳥居をくぐるとそこは…
住所の箇所にやってくると、大きな鳥居があった。
鳥居、黄色いんですけど…。
朱色は魔を払うためと言われてますけど、黄色でもマスタードっぽくって魔が逃げていきそうじゃん?
あと、金運上昇。Dr.コパも言ってたし。
入場し、奥さんに促され入場料の100円を支払う。
「お話が始まるので黒い賽銭箱の前でお待ち下さい。」
と言われたので、黒い賽銭箱の前で待つことに。
間もなく、作務衣姿で立派な髭を生やした「ザ・職人」の風貌の方が現れた。
「はい!気をつけ!」
僕は反射的に気をつけをした。
高圧的に気をつけの指示が出れば脊髄反射で気をつけをするのだ。
「ここは貧乏神神社である!」とこの神社の縁起を語られた。
「それにしても、お前の顔…」
なぜか、俺の顔について話題が移行した。
「良い顔をしているな…。」
と、お褒めの言葉をいただいた。長野県まで来て顔をディスられたら立ち直れないよ。
「この丸太を棒で力いっぱい叩くのだ!貧乏神出てけ!」
「貧乏神出てけ!」僕はそう叫びながら丸太を棒で力いっぱい叩いた。
「次は力いっぱい蹴飛ばすのだ!貧乏神出てけ!」
「貧乏神出てけ!」僕は叫びながら蹴飛ばした。
「最後に豆を的にぶつけるのだ!」
節分でもないのに豆を渡された。
高圧的に豆まきの指示をされたのは初めてであったが、見事に豆は的にぶつかった。
不埒な輩に喝!
祈願(?)中に外国人観光客がやってきた。
ただ、日本語が全くわからないようで祭主さんに門前払いを食らっていた。
外国人観光客の後、日本人観光客が来たのだが
俺が説法されているのを見て、「めんどくさそ〜」と思ってすぐ立ち去ろうとした。
すると、祭主さんが「話を聞いていきなさい!」と怒鳴り始めた。
日本人観光客の方は無視して車に乗り込み、帰ろうとしたのだが
祭主さんはそれを全力疾走で追いかけていた。
とはいえ、車と人間の足では車の方が圧倒的に速く、引き離されてしまった。
敷地内から車が出るか出ないかの刹那、祭主さんが中腰になり、両手を付き出して…。
「マイナスパワー注入!!」
そう、車に向かってマイナスパワーを注入したのだ。
マナーさえ守れれば楽しめます
貧乏神神社はマナーに厳しいです。
ちゃんとお話を聞いて、断ってから写真撮影すれば怒られることはありません。
有名なアスリートや芸能人も参拝に来られています。
”祈願”というより”克己”の場と感じました。
売店では貧乏神神社の本(購入をオススメ)やお守りなどが売っていて、超・熱いスポットでした。
https://tinspotter.net/gunma/283/