あの光り輝いてた「スペースワールド」もレトロなんだなぁ…
「スペースワールド閉園」
2016年末、そのニュースは山口県民も震撼させました。
古くはなったが近未来デザインの懐かしい入園ゲート
駐車場の料金所の宇宙人にお金を払って駐車します。
人件費、削減だね。
https://tinspotter.net/ishikawa/5006/
コスモアイル羽咋といい、宇宙関係のスポットはグレイエイリアンを職員として使う傾向にある。
17年ぶりのスペースワールドにやってきました。
主要な部分は塗り替えられてキレイなのですが
外壁は開演27年という年月によって色褪せています。
入園券にも”FINAL”のマークが描かれています。
おみやげ街を通り過ぎ
園内を歩き回ります。
スペーシーさがピーキーだな
スペーシー
スペースワールドはその名の通り、宇宙のテーマパークです。
園内の至る所に宇宙っぽさ(スペーシー)が施されています。
トイレの男女のピクトグラムもアンドロイドっぽい。
「クリッパー」というジェットコースター。
空中のUFOの造形の細かさは目を見張ります。
また、このクリッパーも60分待ちと大人気。
個人的な思い出に基づく推測ですが
いくつかあるジェットコースターアトラクションの中でもこの「クリッパー」は一番怖くありません。
しかも、位置づけ的にキッズ向けの”お迎えされてる”アトラクションではないので
小学生の自分は結構乗っていました。
そんな思い出のある人が多いのではないでしょうか?
「待ち時間」ではなく「待機せよ」だとか司令っぽさも良いですね。
月の石の展示や宇宙船のエンジンの模型の展示なんかもあります。
閉園したらこれらはどこに行くんだろう。
ノットスペーシー
園内レストランの「アバジュール」。
色褪せっぽさといいカタカナのフォントといいもはや
芳醇なヴィンテージレトロ看板になってます。
園内のいたるところにある黄道十二星座をモチーフにした軽食コーナー。
UFOモチーフのデザインなんでしょうか。
”ドリンク”は飲料の流動感と清涼感を出そうと動きのあるフォント
”スナック”は軽食のお手頃感と食感を出そうと軽さと固めのフォント
”ソフトクリーム”はクリーミーさを出してるフォントを選ぶなど
レトロマニアは感涙、脱肛のレベルですよ、こりゃ。
全店営業されていませんが、俺が子供のころは営業してたんだぜ。へへ。
屋上遊園地によくあるパンダとかの乗り物。
ホントにここ宇宙をモチーフにしてんのか。
熱いぜ「カーニバルストリート」
「カーニバルストリート」にやってきた。
ここでは射的や輪投げなど宇宙の世界観の欠片も無いゲームで遊ぶことができる。
いずれもプレイ料100円だが成功させると景品が手に入る。
景品の中でも一番の人気が「SPACE WORLD」ロゴ入りの抱きつきエイリアンぬいぐるみだ。
みんなスペースワールド閉園は寂しいのだろう、ロゴ入りのグッズは欲しい。
各ゲームごとで手に入るエイリアンのカラーが違うため、複数のカラーを手に入れたければ複数のゲームにチャレンジせざるを得ない。
小学生のころ、割と得意だったボーラー・ローラー(写真のやつ)に挑戦してみる。
ボウリング玉を手で押して、狙ったところにボウリング玉が止まれば景品ゲットというシンプルなゲームだ。
小学生のころは肘を90度くらい曲げて押すと丁度良かったのだが
大人となった今では腕を伸ばして手首の力のみでボウリング玉を押せばちょうど良くなっていた。(12回挑戦して判明)
あのころ重かったボウリング玉も今では軽々とは我ながら成長を感じる。
この抱きつきエイリアンぬいぐるみはお土産屋にも売っていないのでここでゲットするしかないよ!
もっかいスペーシー
宇宙人向けの地球ルール標識。
宇宙人は守っていただきたい。
ジェットコースター「ザターン」には設定がある。
マグナムブースター ザターンとは
大流行している宇宙病GNS(Genki Naqnau Syokogun)の治療かつ予防のために開発された最新メディカルギア。
月より採取され、人類の自然治癒力を増大させる効果のあることが判明した超電磁物質「マグナムZ」を搭載している。
「スペースドーム」は宇宙感満載なので絶対行くべし
園内中央にある「スペースドーム」はいい感じに古いアニメのような宇宙感が満載なので絶対行くべきだ。
壁に埋め込まれた意味ありげに数字がせわしく点滅する計器やダクトに痺れる。
しかし、コイン式マッサージチェアや神社なんかもあったりしてどこを目指してんのかわかんねぇな
スペースドーム名物の椅子型宇宙エビ。
来るたびにとりあえず座ってるような気がする。
タイムカプセルステーションと宇宙飛行士。
27年間頭を叩かれ続けたのか、頭がぼこぼこになっている。
よく耐えたな。
スペースドームではスペースワールド27年間の歴史を当時の品と合わせて振り返ることができる。
自分が幼いころ、はじめてスペースワールドに来た時のショーがこの鍵を使ったものだったような記憶がある。
ビンゴショーの元気の圧力がすごい
ビッグバンプラザでビンゴショーを行うとアナウンスがあるので参加してみる。
300円で参加賞のチョコレート付だ。
スペースワールドのチアガールグループの「スペースチアーズ」が繰り広げるビンゴショープログラムなのだが
元気の圧力がすごい。
一言話すたびにすごい開脚や回転、側転を披露してくれる。
うっかりビンゴなんてしようものなら「今の喜びをあなたのダンスで表現してみて!」※と言われそうなほど元気の圧力がすごかった。
※そんなことはされませんのでシャイな方でもご安心を
閉園間際はお土産屋さんがヤバい
スペースワールドのお土産屋さんはなかなかに無国籍だ。
ディズニーやスヌーピー、サンリオにスターウォーズなど様々なキャラクターグッズを販売している。
ただし、今の人気アイテムはやはりスペースワールドのキャラクターのラッキーやヴィッキーのアイテムで
それらのアイテムを買おうと多くの人がレジに列を成していた。
過去のデザインのリバイバルグッズも販売しており
一度でもスペースワールドに来たことがあればあの頃のデザインのスペースワールドグッズを購入できる。
また、自分が小学生のころからあるフローティングキーホルダーを購入してみた。
懐かしすぎる…。
最後はゲート付近でラッキーやヴィッキーといったキャラクターとアクターが
生バンドのビートルズの演奏に合わせてダンスする閉園ショーで締めくくり
最後は記念撮影タイムは人がどっと押し寄せる。
ぼくとスペースワールド
当時の自分の感覚では
スペースワールドはぶっちゃけていえば、東京ディズニーランドの代用品。
東京ディズニーランドは新婚旅行やお金持ちの友達が夏休みに行くもので
それに行けない山口県の庶民の子はスペースワールドに行くという感じ。
けっこうひでぇ感覚ですが、理解を示してくれる方も多いと思われる。
そんな代用品的なスペースワールドもいざ無くなるとなると、とても寂しいです。
スペースワールドにだけあって九州、山陽地方の比較されるテーマパークには無かったものがあります。
それは松下進氏がデザインしたラッキーやヴィッキーといった濃いデザインのキャラクター達です。
彼らがお役御免だとなるととても寂しいです。
スペースワールドにいる間は東京ディズニーランドに行けない悔しさ、うらやましさを忘れることができました。
夢中になれるアトラクションやゲームがありました。
ラッキーやヴィッキー達のキーホルダーをランドセルにつけている友達はたくさんいました。
それを自分もつけたくて親に買ってと頼んだ記憶もあります。
東京ディズニーランドの代用品だとか思っていましたし、大人になって東京ディズニーランドに行こうと思えば簡単に行けるようになりました。
「スペースワールド閉園します」と言われた2016年末。
あの時の悔しさ、うらやましさというほろ苦さがほんの少し混ざった楽しい思い出の場所が無くなると言われると強い感情がこみ上げてきます。
あぁ、スペースワールドは代用品じゃなかったんだなぁ…。
住所:福岡県北九州市八幡東区東田4丁目1番1号
スペースワールドホームページ