古の技法「鏝絵美術館」
福岡県の住宅街にそれはそれは奇怪なアパートがある。
「三浦鏝絵美術館」だ。
その名の通り、”鏝絵”の美術館なのです。
鏝絵とは?
そもそも鏝絵とは何か?
漆喰という建築材料で作られたレリーフ作品のことである。
お金持ちのお家に遊び心で作られた物なのだが、特徴としては漆喰自体に色がついているため
漆喰が根こそぎ剥がされない限り、色が残り続け退色しないところだ。
この美術館のオーナーであり製作者である左官業の三浦さんは
自宅の壁に松の絵の鏝絵を作るためにこの鏝絵の技術を習得。
それをきっかけにどんどん鏝絵を作り上げていったのだ。
(写真は三浦さん自画像)
また、技術が高まりすぎて半立体画である手法の鏝絵で
立体像を作れるようになってしまったのだ。
2次元を3次元に!!すげぇなぁ。
意外!?ルーブル美術館にも展示された!
この三浦さん鏝絵界ではとてつもない第一人者である。
意外と言っては失礼だが、なんとかの有名なルーブル美術館にも作品が展示されたこともあるとのこと。
そんなお方の作品を珍スポットブログに載せていいのだろうか・・・。
三浦さんの作品テーマは多彩で飽きない!
美術館内には三浦さんの作品が多数展示してある。
龍、宝船、尾長鶏といった古風な作品から
ドラえもん
ゴジラと書かれたゴジラ。
「初音ミクっぽいなぁ~」と思ったら
三浦さんが「これは初音ミクだよ、お手本が悪くてちょっと似てないけど」と照れながら初音ミクだと教えてくれた。
ルーブル博物館に展示される人が初音ミクを作るとは・・・。
それにしても、萌え萌えな2次元を3次元をするのは鏝絵の達人であっても難しいようだ。
ちなみに鏝絵美術館に侵食されているアパート。
入居者募集中とのこと。珍スポットに住みたい方、ぜひ引越しを。
住所:福岡県大野城市下大利4丁目7−1